知っておきたい労働者派遣法改正案のこと




今回の派遣法改正のヤバさ

来年から労働者派遣法が改正されるんだそうです。今まで特に注目していなかったのですが、今回の改正はなんだか雲行きが怪しい内容なのです。

今回の改正で「派遣の受け入れ期間」と「職種」についてのようで

2014年3月11日、企業が自由に派遣労働者を活用できる「期間」や「職種」を広げる労働者派遣法の改正案を閣議決定した。今国会で成立させ、2015年4月からの施行を目指す。

改正案では、企業が3年ごとに働き手を交代させれば、どんな仕事も、ずっと派遣に任せられるようにする。いまは秘書や通訳など「専門26業務」でない限り、3年までしか任せられなかった規制を緩める。(朝日新聞デジタルより引用)

ということなのですが・・・。

誰得なのか?

正直この改正、派遣社員にとっては何のメリットもない改正ですね。むしろ最悪な状況です。

派遣先企業は、専門26業務以外のすべての業種で3年を超える派遣社員の受け入れが可能になるそうです。これは企業側にとって、人件費のコストを抑えられるメリットですよね。

ただし、3年たったら別の派遣社員に切り替える必要があるとのこと。これって、派遣社員の使い捨てじゃないの?と感じませんか。

結果的に損するのは?

一方、明らかに損をするのは、派遣社員として働く私たちと、人材派遣会社です。

派遣社員は、秘書や通訳以外である場合、同じ派遣会社で就業できる上限MAXが3年なんですが、今回の専門業務の区分がなくなることにより、どんなに専門的な仕事をしている人であっても3年までが上限になります。

そのため就業3年たった派遣社員は、派遣会社から別の派遣先企業を紹介してもらう必要がでてきます。

またすべての人材派遣会社は国の許可制になるそうです。

そして派遣社員への仕事のあっせんに加えて、教育訓練までしろよ!と。けっこう派遣会社への負担がおっきくなるんですよね。

3年を超えても就業したい場合は

こんな選択肢が考えられます。

  • 派遣先企業に直接雇用してもらう
  • 派遣会社の無期雇用(常用型の特定労働者派遣)
  • 新しい派遣先を紹介してもらう

今回の改正で、最初の直接雇用の道は厳しくなるのではないでしょうか。

また特定労働者派遣はあまりないので派遣会社があなたを「正社員として常用型で雇いますよ」と言ってくれない限り、このタイプでの働き方を選ぶことすらできないです。

そして最後の新しい派遣先を紹介してもらう。派遣としての働き方を望んでいるのなら、新しい派遣先企業を紹介してもらうという選択肢になります。

いずれにしても派遣を受け入れる企業としては、これから派遣社員を雇う割合が増えていき、それにともなって派遣の求人も増えていくことになるでしょう。

いいのか悪いのかって・・・仕事が途切れなく続けられればいいってもんじゃないですから。

3年間働いてきてどんな職場か同僚や上司とのコミュニケーションもとれて、すっかり馴染んできたところで「さようなら~」しなくちゃいけないのはどうなんですかね。